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生産工場・物流施設

将来を見据えた最新物流ロボに対応できる物流施設の仕様設定

労働人口減少による人不足がどの業界でも経営課題となっています。建設業界でも職人や技術者の不足により、建設コストが高止まりしたままです。画期的な建設技術が開発されない限り、大幅に建設コストが下がることは無いでしょう。

一方、物流業界は近年特に自動化省力化が進んでいます。

多様化するマテハン機器

ひと昔前までのマテハン機器といえば、単なるコンベアやラベラなど単純作業を担うものでしたが、この数年で下記のような人間の代わりとも言えるロボット等を指すようになってきました。

  • 物品の頻閑を分析予測して、最適な位置と組合せで棚入れ棚出しをする自動搬送ロボ

  • 封入する商品のサイズや重量を勘案し、配送コストを最適化するパレタイザや自動製函機

  • 新人でもベテランと同じ効率での作業を支援する音声認識機能を備えたウェアラブル端末

これらはいずれもAIをはじめとするソフトウェアの革命ともいえる進化によって誕生してきました。そして、こうした日々発達する新しい技術にフィットする物流施設(建築物)をムダ無く作るにはどうしたらよいか、というお問合せをいただくことが増えました。

将来を見据えたフレキシブルな物流施設とは

日々発達する新しい技術にフィットする物流施設(建築物)をムダ無く作るにはどうしたらよいか

難しい質問であり、返答に窮するのが正直なところです。

なぜならば、建物の寿命に対して機器の進化速度が早く、更新サイクルが短いからです。
iPhoneに代表されるスマートフォンの登場は2007年。以降、日進月歩の進化を遂げ生活に欠かせない存在になりました。同じことが物流ロボにも言えます。

今の機器に対応した施設を建設したところで、数年で未だ見ぬ次世代の機器にフィットできなくなるのです。

では、どうすればよいのか...

それは「できる限りシンプルな建物とすること」です。

雨風をしのげて床は強固で平滑。間仕切壁が無く柱も少なく、適切な照度と温湿度を維持できる設備があり、天井高は荷積の高さに合わせて最小限。
そして物品の動線がシンプルで機能的。それだけの機能を満たせば、物流施設の基本性能として十分でしょう。

その上で将来的にどのような機器の導入可能性があるか、その為に建築側で対応すべき仕様はどのようなものでコストはどれほど追加になるのか。プラスPMがこのような検証をして複数案を提示し、費用対効果を踏まえて仕様をお客様に決定いただいています。

当然、幅広い可能性に対応するとコストもかかりますし、建物の耐用年数を迎えた時に結果的に不要だった仕様となるかもしれません。
これだけ変化の激しい経営環境で、あらゆる可能性を検証して最適解を見つけ出すことは、最適な投資をするには避けては通れない道ですが、非常に複雑困難です。

わたくしたちは、お客様の立場で時に悩み、共に考えながら、意志決定を支援させていただいております。



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