コンストラクション・マネジメント 株式会社プラスPM

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生産工場・物流施設

設計者の選定

設計や建築の発注に慣れていない事業者にとって、設計者を選ぶことは、非常に難しいものです。

"物流施設、生産工場、倉庫で設計が重要なのは建物の外観だけ"とか "マンションのような内装デザインがないので設計は簡単"と、考えていませんでしょうか。

それは実は大きな間違いなのです。
設計者の選び方を間違えると、次のようなことが起こると考えられます。

◆作業動線が非効率な設計をしてしまい、作業効率が落ちてしまった。
◆扱う商品の特性や目的用途を十分に理解してなかったため、運用開始直後に不具合が生じた。
◆要望をそのまま設計に反映させてしまい、予算をオーバーしてしまった。
◆予算に合わせるように変更したことで、必要な性能を確保できなくなってしまった。

このような経験をしたことがあると、心当たりがある方も多いのではないでしょうか。

以前、当社に相談があった事例を紹介します。
ある事業会社様が工場の新築を計画されていました。
設計と施工を一括で発注しようと思い、数社の建設会社へ設計提案と建設費の提示を依頼しましたが、設計条件が明確になっていなかったため、各社から提案された内容に統一性が無く、当然建設費にも大きな差が出てしまいました。

設計内容は良いが建設費は高い、建設費は安いけれど設計内容には物足りなさを感じるというものです。
各社から提案されたものを見ても比べようがなく、どのように決めていいのかわからないという状況に陥ってしまったのです。

この事業会社様には、新築計画にあたっての要望事項を明確にした上で提案依頼をすることが必要だったのです。
しかし実際には、何を伝えればいいのか、どこまで決めてから依頼すればいいのかがわからないものです。

さらに、提案されたものを見て、どのように比較や判断をすればいいのかも難しいものです。

建築内容に関する要望だけではなく、"目的や事業計画"、"スケジュール"、"想定事業費用" なども伝えると、より提案内容が充実するでしょう。

また、依頼条件の要綱をまとめるのと同時に、評価方法も決めておくと何を重要視しているかも再認識でき、依頼内容と評価方法の一貫性が出てより明確になることでしょう。

設計者は事業パートナーとなる重要な役割を担います。
建物のハード面やデザインだけで設計者を決めるのではなく、事業計画に対する思いを共有できるかなども考えて選定は慎重に行うことが必要です。

さて、ベストな設計者を選定できたので、冒頭で述べたような問題が解決するか。
と言うと、そうではないこともあります。

この原因は設計者だけの問題ではありません。
重要なのは、設計者に要望を「的確に伝え」ること、そして、それを「評価する」ことです。

その方法については、機会を改めて書かせていただきます。

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