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病院建設

なぜ大幅な予算オーバーは起きるのか

北は北海道、南は沖縄まで、非常に広い範囲で相談したいというご連絡を頂きます。

訪問してお聞きすると、基本設計でなんとか予算内だったのに、実施設計が終わり、見積もりをとると予算を大幅に超えていた。
中には「坪70万円と聞いていたが120万円になった!建設事業を続行出来ない」という、ひどいお話もありました。

確かに労務費や物価上昇による建設コストアップは継続していますが昨年のような20%以上という急騰は現在ありません。

原因は複数あると思います

1. 基本構想段階での予算があまかった。

2. 設計中間時での建設費の確認があまかった。

3. 建設費が高騰しているのに、設計内容の精査や合理化がない。

4. 請負者であるゼネコンからの情報収集不足

・・・・
設計期間中のコストマネジメントが出来ているかが成功か失敗を決定する大きな分かれ道です。

プラスPMがご支援している病院を含め同地域で、ほぼ同規模の急性期病院で価格調査を行いましたが、坪単価(※1)がA病院は130万円、B病院は180万円と50万円の差がありました。
得られる診療報酬は、ほぼ同額と考えると、40%の投資額の差は病院経営に大きな影響を与えます。

また、2014年に発注予定案件の予算調査を別途行いました。(あくまで予算です)
坪単価(※1)の最安値は95万円、最高値は180万円と大きな開きがありました。
病院側としても建設費をどう見ていいのか分からず、コスト高騰に対応出来ていないという結果も見えています。

設計を完了してからゼネコンに競争をさせ、価格交渉すればなんとかなるという2011年までの建設費下落の中で進めてきた建設推進方法は今や通用しなくなっています。

安全な建設事業推進のためには慎重すぎるほど、コストをモニタリングし、設計内容を理解し、合理化していくことが不可欠な時代です。


※1 「坪単価」とは
建物を建てるときの1坪(タタミ2枚分/およそ3.3㎡)あたりの建築費のことで、基本的には「工事費」を「延床面積(坪)」で割った数値のことです。
一般的に建築費の目安として参考にされています。

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