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これからの介護市場は団塊の世代が高齢者(65歳以上)の年代になり、ますます介護需要が増えますが、建設費高騰により新たな建設にブレーキがかかっていることをお伝えしてきました。
実際、2011年ころは60万円/坪(税別)でできていた老人ホームが今や80~90万円/坪かかるのですから事業収支が合わなくなるのも当然です。
今回はそのような中でも新たな取り組みを始めた事業についてご紹介いたします。
ある不動産デベロッパーが関連企業の遊休地を利用して、高齢者住宅をつくり、同グループの介護サービス事業者が運営を行うというスキームで展開を始められました。
まず事業のコンセプトをお聴きし、安心、安全な暮らし、医療・介護サービスが充実したサポート体制を売りに商品造りから関わらせていただきました。
ここで造るのはあくまでも地域ニーズに合わせた高齢者の住宅であるので、個室ばかりではなく、住戸のタイプにより、夫婦部屋を想定した内部に浴室やキッチンがあるタイプも兼ね備えます。
ご主人は介護が必要で奥さんが健常の場合、現在のお住まいでは、ご主人の介護を奥さんが一人で行うことも限界がある。
介護を主体とした一般の老人ホームでは同居することが困難です。
今後はそのような様々なニーズがますます増えることが想定され、それに応える住宅やサービスを想定した商品創りが必要となります。
単に住戸の区画のパターンをいくつか造るだけではそのようなニーズには応えられないので一般の住宅に、介護を想定したディテールを加えた商品創りも重要なポイントです。
例えば車いすを想定した廊下幅、ベッドから近いトイレや洗面の位置や扉の開き勝手、玄関で靴を履きやすい、ちょっとした腰掛、下足箱のレイアウト等、健常者でもご高齢になると必要になる手摺や、腰をかがめないで使えるコンセントの位置、キッチンのバリアフリー化などの多くのノウハウを高齢者住宅創りに取り入れる必要があります。
プラスPMではこのような高齢者住宅の基本構想から基本プラン、仕様アドバイス、事業予算の立案など、建設事業推進のサポートをさせていただいております。
また、冒頭でお話ししたように、建設費をいかに抑えるかが事業の成否に大きく影響する建設市場となっております。
プラスPMでは構想段階の次のステップとして、各段階(設計者選定、設計、発注、施工)の非常に重要なコスト管理をトータルにご支援しておりますのでお気軽にお声かけください。
当社コンサルタントによる初期ヒアリングは無料です。まずはお客様のご要望をおうかがいいたします。