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地域包括ケアシステムの拡充を目指し、自治体、病院、地域を巻き込んだ取り組みが全国でスタートしています。
今回はある医療法人様から、地域包括ケアの拡充を目指した建設プロジェクトのマネジメント依頼をいただきましたので、弊社のマネジメント手法のご紹介をさせていただきます。
【事業概要】
医療強化型住宅部門とケアサービス部門の複合施設で、特徴は、3つあります。
1.医療依存度の高い方でも入居できる環境
2.入居期間は入居者が決める(病院や施設ではない)
3.看取りまでサポート可能な体制
ケアサービス部門の機能は入居者や地域の在宅高齢者に対してサービス提供するもので、訪問看護ステーションを中心とした、在宅系サービス拠点機能と、地域連携機能(公民連携拠点機能を有する『地域で在宅支援するしくみ』『在宅医療研究』『訪問看護人材育成』)などです。
小規模ながら多機能である本事業は、地域や自治体を巻き込んだ新たな取り組みで、今後10拠点に増やしていくそうです。
今回はその第1号案件ということで、お客様のプラスPMに対する要望は、次のものでした。
1.どのようにプロジェクトを進めれば、目的と予算にあった機能的な建物ができるか
2.投資コストは抑えたいが、安かろう悪かろうにはしたくない
3.一日でも早くオープンしたいが、安易に工期を圧縮して、品質を下げたくない
弊社は下記の流れで取り組みました。
1.事業目的と予算、必要な機能のヒアリング
2.ご予算とご要望に基づき基本計画を行い、使い勝手に配慮した、 建築・設備の基本仕様書の作成と概算見積の作成
3.プロポーザル形式で基本仕様書に基づいて複数のゼネコンの中から以下の評価項目で客観的に選定を行う
・設計施工の類似物件の実績
・取組体制
・経営状況
・工事概算見積金額
4.設計のコストマネジメント
5.発注時の見積査定、価格交渉、調整
6.工事期間中のコストマネジメント
当初のご予算は弊社の概算見積と乖離がありましたので、ゼネコン選定時にも各社から減額提案を募りコスト削減を実施し、更に設計段階では以下のコスト調整により発注金額と工期を圧縮することができました。
1.鉄骨造2階建なので、地盤の改良を行うことにより杭をなくす
2.杭をなくしたことで、既存建物解体後の既存杭の引き抜き工事費用と工期を縮減
3.イニシャルコストとランニングコストを比較検討して建築・設備の仕様を調整
発注者は、事業運営のプロフェッショナルですが、多くの場合、建設のプロではありません。
しかし、プロジェクトをスタートさせた途端に、設計会社やゼネコンなどのプロフェッショナルと対峙していかなければなりません。
プラスPMはお客様の立場に立ち、事業目的と予算に合った建物を実現するため、コスト、品質、スケジュールの最適化を技術的に解決、支援していきます。
高齢者事業で建設プロジェクトをどのように進めればよいか、お悩みの方はコンストラクション・マネジメントのプラスPMへお気軽にご相談下さい。
当社コンサルタントによる初期ヒアリングは無料です。まずはお客様のご要望をおうかがいいたします。