Top Message

トップからのメッセージ

社会は凄まじいスピードで変化をしています。企業は売上、利益の追求だけでなく、そこで働く従業員の環境改善、ESGへの配慮、SDGsへの取組みなど、建設投資の際に考慮する要素が増加しています。それに伴いCM会社の社会的な責任が増していることに疑う余地はありません。

当社のCMは、多くのケースが基本構想段階から始まります。設計段階やゼネコン選定段階、施工段階も重要ですが、基本構想こそ、お客様の願いを実現するための方向性を決める重要フェーズです。
わたしたちの仕事は、お客様企業の経営方針に基づく建設投資計画の支援ですので、お客様のビジネスを深く理解することから始まります。設計事務所やゼネコンとの違いがここにあります。建築関連の技術をベースにして、建物完成後の運用や生産に関する要素を基本構想に組み入れていきます。
社内のリソースだけで完結しない場合は、外部の提携する専門知識を有するコンサルタントとプロジェクトを進めます。

真にお客様の役に立つビジネスを探し求めて

今でこそ、お客様のビジネスを成功に導くCMとして胸を張っていますが、ここに至るまでには長い道のりがありました。
1986年、プラスPMは大阪のマンションの一室に設計事務所として誕生しました。
当時は不動産価格が高騰した時代であり、相続税や固定資産税を減免する効果を説明しては、賃貸マンションの設計監理業務を受託していました。
しかし、当時のわたしはまだ経験が浅く知識も乏しかったため、長期の借入金を抱える土地オーナーを将来不幸にするかもしれないと思い悩み、真にお客様の役に立つビジネスを行いたいと強く思い始めました。

1997年に発注者の利益を最優先に考えたマネジメントを目指してCM(コンストラクション・マネジメント)の部署を立ち上げました。
当時は、建設業界の人でもCMの言葉を理解する人は稀な時代であり、発注者の理解を得るとなると極めて困難で苦労しました。
しかし、“お客様の事業を発展させるにはCMが絶対に効果的であり、役立つサービスは必ず社会から受け入れられる”と信じ、ぶれることなく社会に発信し続ける中で、徐々にCMの価値を理解してくれる人が増えていきました。

その後、病院建設のCMを受託する機会がありました。マンションやオフィスビルと比較してより高度で専門的な技術が求められる病院建設に、全社を挙げて携わることで多くのノウハウを取得できました。小規模な民間病院から始まり、その後大規模な公立病院や公的病院の実績を積み上げました。
そして、病院建設での経験を活かし、食品や電子部品の工場建設、物流施設や大学のキャンパス計画などに展開しています。
今では、国体の会場にもなる県立スタジアムの建設プロジェクトを受託するなど、大規模なプロジェクトに携わる緊張感とやりがいを社員一同で感じています。

2011年、カンボジアの首都、プノンペンで日系のショッピングモール新築のCMを受託しました。その当時、プノンペンで対応できる日系ゼネコンはなく、海外ゼネコンの建設資材と労務を調達する力や現場をマネジメントするパワーに驚きました。
考えてみると、少子高齢化の日本からASEANへ出ることで、新たなビジネスチャンスに出会える。世界へ飛び出すことで、経営者としての視座が一段高くなる。日本国内の社員が海外と交流を持つことで、新たな気づきからイノベーションを起こす力を養えるなど、考えればワクワクすることばかりで、このプロジェクトをキッカケに、2013年、マレーシアに現地法人 Plus PM Consultantを設立しました。今では、在マレーシアの日本大使館と大使公邸のPMを受託するほど信頼される会社に成長しています。
今後、ASEAN諸国は関税自由化が進み、世界から多くの建設投資が見込まれるエリアです。
現在は、マレーシア以外に、ベトナムにも拠点を持ち、日系企業だけでなくグローバル企業から工場、物流センター、総合病院、ショッピングモールのPMを受託しています。
日本国内からも、希望する複数名の社員がASEANへ赴任。定期的に研修旅行で相互の交流を図っています。

やりがい溢れる現場で、新たな分野のマーケットリーダーを目指す

プラスPMとPlus PM Consultantの強みは、社員の人間力にあります。
具体的には、お客様の利益を最優先に考えることができ、会社の仲間も大切にする社風です。そのような考え方ができるのは、社員本人の心が満たされているからだとわたしは考えています。自分が幸せだから、お客様のことや、一緒に働く仲間のことを大切にできます。
そして、信頼関係のある仲間とチームワークをもって仕事をすることで、お客様満足度が高く、お客様からお褒めの言葉をいただける成果を上げることができます。
そして、よりやりがいを感じるようになります。

売上や利益を追求することは大切です。しかし、それよりももっと大切なことは、社員一人一人が仕事に「やりがい」を感じ、私生活においても充実した生活を持てることです。売上と利益は、顧客目線の業務をした結果に過ぎません。
わたしが大切にしたいことは、経営理念が浸透したこの社風です。
お客様のことと、会社の仲間を大切にする気持ち、合わせて、保守的でなく新しいことにチャレンジする社風です。

戦略的には、No.1になるフィールドを複数持つこと。日本国内では病院プロジェクトの実績数がNo.1(2019年調査)、マレーシアの日系PMとして実績数がNo.1となりました。
さらに、新たな分野でのマーケットリーダーを目指しています。そして、建築の領域に留まらず、医療経営に関する助言や工場での生産性アップに関する提案など、そのビジネスの経営面に踏み込んだマネジメントを実践していきます。

株式会社プラスPM
代表取締役社長 木村讓二