Talksession

座談会 後編

日本から世界へ。ASEANで世界を相手に活躍したい人はプラスPMへ
~先輩! 海外の仕事って実際のところ、どうですか!?<仕事編>~

プラスPMは2013年からマレーシアに拠点を置き、「Plus PM Consultant」としてASEAN地域の海外建設プロジェクトを成功に導いています。マレーシアとベトナムにオフィスを構え、現地採用メンバーだけでなく、日本のプラスPMで働いていたメンバーが海外に赴任。日本オフィスと連携しながら建設プロジェクトに挑んでいます。

Plus PM Consultantマレーシア Office、ベトナム Officeの2名とプラスPMの2名による座談会の後編では、ASEANでの仕事の様子や日本のプラスPMとの連携に迫ります。建設関係に従事していて海外赴任のチャンスを狙っている方や、日本にいながら海外の案件に関わりたい方はぜひご覧ください。

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ここからはプラスPM所属のお二人にもお話を伺っていきます。まず、お二人ともいずれは海外赴任したいのでしょうか?

矢田:
私は海外赴任したくてウズウズしています。というのも、ASEANに行くことが目的でプラスPMに入社したんです。過去に海外で働いていた経験がありまして、その後日本に戻ってきたのですが、やっぱり海外の方が自分にはあっているなと思いまして。実は、遅くとも9月にはPlus PM Consultantに出向してマレーシアオフィスに勤務の予定です。

冨田:
私はずっと日本で働くつもりでいました。子どももまだ小学生ですし、夫も日本で働いていますし、今行くとしたら単身赴任になってしまうと思います。でも、こうやって日本にいながら海外の案件に関わっていると楽しいし勉強になりますので、徐々に興味は持ち始めています。実績を積んでいって、子どもが手を離れた頃に機会があったらくらいのつもりで、一応ビジネス英会話は毎日勉強しています。

森野:
うちのローカルスタッフが、「冨田さんの英語は全然問題ないですよ!」と言っていましたよ!

矢田さんと冨田さんは日本にいながらどのようにPlus PM Consultantの案件に関わっているのでしょうか?

矢田:
私の主な業務はCMと営業です。営業のメインはASEANにいるPlus PM Consultantのメンバーですが、たとえば営業中、またはプロジェクトが進行中の日系企業の日本本社への営業活動や日本の窓口などを担当しています。
今の話はアウトバウンド、つまり、日系企業がASEANに進出する際の支援の話ですが、プラスPMではインバウンド、つまりASEANのお客様が日本に建設投資をしたい場合のサポートも始めています。具体的には、今は大阪の本町に建設中のプロジェクトに関わっています。マレーシア企業が建設中のホテルでして、日々のやり取りも英語です。今後、ASEANの企業が日本国内で建設プロジェクトを進める機会も増える見込みなので、日本にいながら海外に関わりたい人にとってプラスPMで働くことはチャンスだと思います。

冨田:
私の仕事はプラスPMの社員としてCM業務を行うことで、現在4つの建設プロジェクトに関わっています。そのうちひとつが、森野さん、矢田さんと一緒に取り組んでいる大阪本町のホテルの案件です。
日本のお客さんに比べると、海外のお客さんは物事をストレートに言ってきたり、スケジュールもこちらの事情を考慮せずに希望を伝えてきたりします。それをそのまま日本のゼネコンさんに伝えたら、きっとびっくりしてしまうと思うんですよね。矢田さんは単純に言語の通訳だけでなく、日本の建設事情や商習慣を加味した上でプロジェクトが円滑に進むように海外と日本の橋渡しとなっています。

森野:
彼らは物事をはっきり言いますが、別に怒っているわけじゃなくて、物事を明確にしたいだけなんですよね。なので、できないものはできないとはっきり答えれば良いのですが、海外の商習慣を知らない日本人にはなかなか難しかったりします。先程(前編で)多様性の話をしましたが、日本のように価値観が近い人ばかりがいること自体がグローバルでは珍しいということを理解して、相手を知ることが大切ですよね。

やはり、日本にいながら海外の案件に触れていると、日本での仕事にも良い影響があるものなのでしょうか?

矢田:
もちろんです。まさに森野さんが「多様性」の話をされましたが、日本にいながら世界の多様性を味わうことができるのは、日本の中の仕事にも良い影響があります。というのも、日本の中だけ見ていると、どうしても固定観念に縛られがちです。たとえば、「ゼネコンを決める上で当然入札は行うべきだ」とか。でも、工期を短くするために入札をなくす選択をしても良いわけです。海外の事例に触れながら働くと、ゼロベースで新しいことを考える習慣が身につき、結果的に仕事の幅が広がると感じています。

冨田:
日本のお客様に対してASEANの実績をご紹介することで「プラスPMは海外でも通用するCM会社である」ということを印象づけることができます。また、日本のプラスPMというと病院に強いというイメージがありますが、ASEANの事例は物流や生産施設など多岐にわたります。こういった実績があることも、お客様に安心と信頼を与える要素となっていると思います。

海外赴任組の森野さんと奥田さんにお伺いしたいのですが、
矢田さん、冨田さんによる日本からの支援は
どのように役に立っていますか?

森野:
これまでもプラスPMの存在があることには助けられてきました。一番は営業面です。我々Plus PM Consultantは創業9年目の会社ですが、プラスPMには35年の実績があります。我々はプラスPMの存在自体に助けられてきました。
さらにプラスPMの中にグローバル事業部ができたことで、実務として我々をサポートしてくれるメンバーが誕生したことは本当にありがたいです。たとえば、ASEANに進出している日系企業に営業するにしても、日本とASEAN両方に働きかけができたら強いですし、何かあればすぐに日本法人に出向くこともできます。実際に建設プロジェクトが動き出したら、日本サイドで矢田さんが設計の打ち合わせをして、現地で建てる時は私や奥田さんが出向くということができます。これは大きな強みです。

奥田:
逆説的になりますが、新型コロナウイルス感染症でWEBの打ち合わせが浸透した分、フィジカルで会うことに価値が生まれたと感じています。東京、マレーシア、ベトナムに拠点を持つことはものすごい強みだと感じています。

最後に、今後Plus PM Consultant並びにプラスPMのグローバル事業部にはどんな人に来てほしいですか?

森野:
語学力も技術力も重要ですが、ベースはある前提で、ぜひ突破力のある人に来てほしいです。日本では当たり前のことでも、海外では通じないことばかりです。指示待ち人間ではなく、自分で自分の道を切り拓いていけるエネルギッシュな人に来てほしいですね。

奥田:
ASEANのローカルの人たちの仕事を見ていると、自分のスコープが明確に決まっていて、それ以外はやらない人が多いです。それが良い悪いではなく、そういうカルチャーなんですよね。で、我々日本人に求められているのは、プロジェクトの全体感をちゃんと見渡せて、一つひとつの仕事の隙間を丁寧に埋めて全体を仕上げていく仕事なんじゃないかなと思います。そういった、隙間に気づける人物が良いですね。ある意味繊細で、ある意味図々しい性格の方が向いているのかもしれません。

矢田:
森野さんもおっしゃったように、エネルギッシュな人が良いですね。私自身は、海外に赴任できる日を今か今かと楽しみにしています。そして、ひとつの地域に留まらずにマレーシア、ベトナム、インドネシアなど次々回りたいのです。同じように意欲的に海外に飛び出していける人と働きたいですね。

冨田:
日本にいながら海外の案件に関わる立場からすると、日本と海外の間にあって、お客様にもゼネコンにもしっかり意見を言える人が良いんじゃないかと思います。
あとは、なにげに日本のプラスPMにもこっそり海外に憧れを抱いている人が多いので、全社を巻き込んで日本の事業と海外の事業の接点を作れるような方に来てほしいです。

貴重なお話をありがとうございました。
海外で働くことや日本にいながら海外の案件に関われることの
楽しさややりがいが良くわかりました。