Interview
プラスPMで働く人々

建設建設業界を「変えたい」から始まった私の挑戦
2020年入社 C.T.
工学部建築学科卒業 大手総合建設業者 出身
Career
入社までの道のり
- 2007-2020年
- 大手ゼネコンにて建築の施工管理に従事
- 2020年
- プラスPM入社
- 2023年
- コンサルタントへ昇格
- 主な資格
- 一級建築士、一級建築施工管理技士、認定コンストラクションマネジャー(CCMJ)
Project
入社後に関わった
主なプロジェクト
- 2020-2021年
- 特別養護老人ホームゆいの里CM業務
- 2020-2023年
- 長野市民病院増築・改修工事CM業務
- 2021-2022年
- あじろぎ会宇治病院施設整備計画CM業務
- 2022-2025年
- 大分記念病院新築工事CM業務
- 2023年-
- 新潟県立吉田病院改築事業CM業務
- 2024年-
- 野洲市民病院整備計画CM業務
「現場」だけでは変えられない業界のジレンマ
前職は大手ゼネコンに勤務し、現場監督などの施工管理職として約13年間働いてきました。ただ、長時間労働や職人さんの厳しい労働環境を目の当たりにし、「この業界、どこかで変えないと続かない」と強く思うようになりました。所長を目指せば現場を変えられると信じて続けていましたが、いざ近づいてみると、所長も与えられた条件の中で苦心していて、自分が本当に目指していた「変革」はそこでできることではないと気づいたんです。
そんなときに出会ったのがプラスPMでした。プラスPMに出会う前は、CM(コンストラクションマネジメント)という仕事への理解が薄く、あまり良いイメージはありませんでした。でも、調べていくうちに「経営目線でプロジェクト全体をマネジメントしていく」という視点に惹かれました。また、この会社は社長が本気で建設業界を変えたいと言っている。それが、自分の想いと重なったことが入社の決め手になりました。

5ヶ月でPMrに任命。
チームに支えられながら試行錯誤のはじまり
入社して5ヶ月で、自分がPMr(プロジェクト・マネジャー)を務めるプロジェクトを任されました。老人ホームの建設プロジェクトで、設計者選定から施工者選定まで携わり、初めてお客様と真正面から向き合いました。
そのプロジェクトでは、基本設計開始頃に、建設を予定している土地に対して追加の予算がかかることが発覚しました。このままプロジェクトを進めるとなると、億単位の追加費用が発生することが見込まれます。私はこの問題に直面するまで、“プロジェクトを予定通り進めること”を最優先に考えていました。しかし、ここで初めてプロジェクト中断の可能性もお客様のためには考える必要があるのではないか、と思い始めました。しかし、事業の中断は大きな決断です。それが本当に最適解なのか、悩みに悩みました。先輩や上司にも相談しながら、プロジェクトチームのメンバーとも何度も打ち合わせを重ね、協力会社さんや専門業者さんへも手法やコスト面でのヒアリングを行いました。コスト、工期、安全性、お客様にとってはどれも重要な課題です。ここでしっかりと考え抜くことができたお陰で、お客様に対し自分の言葉で、真剣に説明できたと思っています。結果として、このプロジェクトは追加の予算を組み、土地の課題解決に時間を宛てた分、当初予定より工期は伸びましたが無事に建設工事を発注し、施工段階に進むことができました。
プロジェクトの課題に直面した際は、常に“自分事”として捉え、お客様とともに乗り越えることを大切にしてきました。その結果、お客様から「(あなたが)頑張ってくれるから、こっちも頑張ろうと思える」と言っていただける信頼関係を築くことができました。お客様からいただいたこの言葉は今でも心に残っています。このお客様とはプロジェクトが終わった今でも交流が続いています。

コンサルタントとして、悩みながら成長していく道の途中
入社当時はコンサルタントとしての「覚えることの多さ」に驚きました。設計者選定、見積査定、関係者様との交渉…すべてが初めての連続で、壁にぶつかることも多かったです。でも、チームで動くからこそ、必ず誰かが助けてくれる。困ったときはまず自分で考え、提案して、それをチーム全体でブラッシュアップしていく。それができる環境に、私は当時も今も支えられています。
前職(ゼネコン)で培った現場の視点は、コンサルタント業務の中で強みとして活かされています。例えば、施工現場の状況や現場の視点を踏まえた提案で、関係者との調整を円滑に進めることで、お客様にとって最良の選択肢を示すことができる。お客様の事業成功に向けて、CMが要となり、施工関係者・設計者・協力会社の人々と一緒に考え抜いた結果、建設プロジェクトが形になる瞬間は、何よりも大きな達成感と喜びを感じます。
ただ、今も悩むことは多いです。優秀な人がどんどん入ってくる中で、周囲と自身を比較し「私はこのままでいいのか」と落ち込むこともあります。けれど、ひとしきり悩んだ後には「じゃあ次はこうしてみよう」と前向きに挑戦する気持ちも溢れてきます。現実と理想の自分とのギャップに苦しい時もありますが、今はまだ道半ば。理想の自分へと少しずつ近づいている過程だと考えています。
最近はあえて手を広げすぎず、一つ一つの仕事を丁寧に積み重ねていくことを意識しています。私には、いつか海外拠点(Plus PM Consultant、Plus PM Vietnam)で働くという夢があります。2023年の海外研修を通じて、その思いは一層強くなりました。これを叶えるため、自分の武器である専門知識をさらに磨き、コンサルタントとしても学び続けたいです。夢を叶えるために、今はその“途中”を大切にしています。
お客様と働く人、両方が幸せになれる現場を実現する
CMという仕事は、お客様の利益を最大化することが役割であると考えています。それだけでなく、私は、建設現場で働く人々の環境も含めて、建設業界全体をよくしたいという気持ちもあります。例えば、ゼネコンさんや協力業者さんにとって気持ちよく働ける工期設定や、適切な予算設定となるようお客様と丁寧に調整を行う。そうすることで、みんなが気持ちよく仕事ができる。
建設業界で働く人たちが「やってよかった」と思えるように。お客様が「お願いしてよかった」と思えるように。そんなプロジェクトを一つでも多く実現していきたいと思っています。