Interview
プラスPMで働く人々

“任される”から“任せる”へ。信頼がつなぐ、CMという仕事
2015年入社 T.F.
理工学部建築学科卒 設計事務所出身
Career
入社までの道のり
- 2004-2015年
- 10人規模の設計事務所3社で意匠設計に従事
- 2015年
- プラスPM入社
- 2017年
- コンサルタントへ昇格
- 2020年
- シニアコンサルタントへ昇格
- 2024年
- チーフコンサルタントへ昇格
- 2025年
- マネジャー 就任
- 主な資格
- 一級建築士、認定コンストラクションマネジャー(CCMJ)、建築コスト管理士、宅地建物取引士
Project
入社後に関わった
主なプロジェクト
- 2015-2019年
- NTT都市開発 サ高住開発支援(連続8件)
- 2016-2019年
- 白十字病院新病院計画CM業務
- 2018年
- アダストリア茨城西物流センター増築計画 CM業務
- 2019-2022年
- 勝島グランフロントプロジェクトCM業務
- 2022-2024年
- トリケミカル研究所南アルプス事業所建設事業CM業務
- 2020年-
- Amazon Japan DSプロジェクト
「CMって何だろう?」からの挑戦。設計からマネジメントの世界へ
前職は小規模な設計事務所で、マンションや老人ホームなどの企画設計から工事監理までを幅広く手がけていました。設計の仕事はとても充実していましたが、帰宅が遅くなり家族との時間を持ちづらいことや、今後もっと大きなプロジェクトに携わりたいという思いもあり、最終的には「多様な経験を積みたい」と転職を決意しました。そんなときに出会ったのが、プラスPMでした。
プラスPMを紹介された当初は、世間的にもまだCM(コンストラクションマネジメント)という仕事が広く認知されておらず、私も出会ったことのない職種でした。また、病院建設の実績が豊富な会社と知り、自分には病院設計の経験がなかったので不安にもなりました。
しかし、建設プロジェクト全体に関わる仕事だと知り、今まで設計に関わるすべての業務を経験していた自分にとって過去の経験が活かせる場所だと感じて、飛び込んでみました。

思い出深い“最初”のプロジェクト
入社して最初に担当したのは、大手デベロッパーが手掛けるサービス付き高齢者向け住宅のプロジェクトでした。設計の知識が活かせた一方で、前職では意識することの少なかったコスト面での調整や多くのステークホルダーが介するプロジェクト会議のファシリテーターとしての役割など苦心することも多く、同僚や先輩にアドバイスをもらったり、自分で勉強したり、まさに挑戦の連続でした。
この大手デベロッパーが手掛ける施設は首都圏に複数同時展開していて、私が初めてPMr(プロジェクト・マネジャー)を務めることになったのも、同シリーズのプロジェクトとなりました。
はじめてPMrとなりお客様の前に立った時には、「頼れる先輩はもういない」という思いで、プレッシャーが大きく不安もありました。しかし、事務面ではアシスタントからのサポートもありましたし、放置ではなく“任せてくれる”会社の文化、「失敗を責めず、チャレンジを評価する」という会社の教育方針にずいぶん救われました。この理念を信じて行動していれば大丈夫だ、と自分を奮い立たせて現場に立ち向かっていました。
CMの世界に飛び込んで、学びながら手探りでまとめ上げた最初のプロジェクトであり、PMrとしての成長を見守ってくれたプロジェクトでもあるので、とても思い出深いです。

物流施設プロジェクトを通じて得た自信と誇り
記憶に残っているプロジェクトはたくさんありますが、その中でも大手アパレルメーカーの大型物流施設の仕事では多くを学びました。アパレル企業にとって物流は生命線です。景気や流行など需要変動要素が多いため、施設には高いフレキシビリティーが求められます。このプロジェクトでは、自分の知見をフル活用するとともに、上司や物流施設に強い同僚だけでなく、外部の専門家にも相談を行いました。プロジェクトは既存棟の隣に増築棟を建設するというものでしたが、私が既存棟と増築棟を一体化する選択肢を提案した際には、「目からウロコの提案」と喜んでいただけました。お客様は、土地の要件などから施設をそのまま拡張することは難しいと考えていたようでした。こういうお客様を驚かせるような提案をできた時、コンサルタントとして、建築のプロとしての自分に自信を持つことができました。
また、超大手ECサイトの物流施設プロジェクトでは、当初実務のみを担当していましたが、長年営業を担っていた先輩が引退したのを機に、営業面の業務も引継ぎました。暫くは営業に実務に奔走する日々でしたが、安定した体制を構築した今では、私は営業面をメインに担当し、実務は後輩たちに少しずつ任せるようにしています。このお客様からはプロジェクトが終了した後も、複数のプロジェクトを新規で継続的にいただいています。先輩の築いた信頼をつなぎ、継続させる業務ができていることが誇らしいです。
挑戦を支える背中――
信頼と謙虚さで築くマネジメントのかたち
今ではチーフコンサルタントとしてプロジェクトマネジメントを行うだけでなく、マネジャーとして社内マネジメントを担う立場になりました。部下や後輩への接し方の中で大切にしているのは、社長や私の上司がしてくれたように、「失敗を恐れず挑戦できる環境をつくること」、そして「マイクロマネジメントをしないこと」です。部下がせっかく一生懸命考えたことも、上司があれこれ重箱の隅を突いたら誰だってやる気を失います。部下の創意工夫を信じて任せ、困ったときはしっかりフォローする。それが、自分がしてもらってきたことへの恩返しでもあります。
また、最近意識しているのは、「時間」と「相手の立場」です。誰にとっても時間は有限だからこそ、「私と一緒に仕事をしたい」と思ってもらえるように、自分の振る舞いを整えるようにしています。
お客さまや関係会社に対しても、対等で気持ちよく働ける関係づくりを大切にしています。CMやPMという立場だからこそ、ともに働く人たちに対して謙虚で誠実な姿勢を忘れずに。そして今後は、同じように設計や他業界から転職してきた人たちが、のびのびとチャレンジできるような環境づくりに力を入れていきたい。自分の色を出すよりも、相手ファーストで、周囲を活かす存在でありたい――そんな想いを胸に、これからも挑戦を恐れず、一つひとつの仕事に丁寧に向き合っていきたいと思います。