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建設コストについてですが、建設の材料費は鉄を含め下落傾向にあります。
しかし、人件費については依然ひっ迫しているため上昇傾向にあり、材料費+人件費=建設コスト全体を考えると、高止まりしている状況です。
プラスPMへのご相談案件の傾向ですが、過去2年の建設費急騰のあおりを受けた病院様からのご相談が引き続き多い状況です。
今回は、先日ご相談を受けた病院の事例から、情報共有の重要性をお話したいと思います。
ゼネコンからの提案により坪80万円で病院建設事業がスタート。
実施設計完了後の精算見積では坪120万円で見積書が提出された。
というご相談が入り、病院へ伺いました。
図面、仕様を見させて頂いたところ、坪120万円という金額は同仕様の病院と見比べても、決して高すぎるというものではありませんでした。
しかし院長は、突然1.5倍の建設費が提示されたと困惑し、激怒されており、事業を中断されました。
ご相談を受け、何故このような事態に陥ったのか調査を行いました。
およそ1年間、基本設計から実施設計へと、密な打合せは行われており、スタッフの意見が盛り込まれた精緻な設計図書が完成していました。さらに、調査を進めていくと建設コストの高騰状況の報告や、本案件の予算上方修正等の相談が、ゼネコンから病院の建設担当者へ行われていました。
院内の担当者は、ゼネコンがなんとかすべきという主張と、院長に心配をかけたくないという思いがあったのかもしれませんが結果的には、誰からも院長に建設コストの途中経過が報告されていなかったのです。
そうして結果的に、事業中断という不幸な結果に陥った事例です。
【情報共有が出来ていなかった】が本案件での失敗要因で、Whyを5回繰り返すと、さらに要因が明らかになるとは思いますが・・・
解決策として一番シンプルだったのは、院長への定期的な報告に【建設費について】を一行追加する。でしょうか。
早い段階から、当初の目論見から予算が乖離していることが共有できていれば何らかの対策が打てたと思います。
このような情報共有不足は、大小関わらず建設事業で起きており、大きな失敗へとつながる要因ですので注意が必要です。また、建設事業に不慣れな発注者は、何が重要で緊急なのか分からないのも、仕方がないことだと思います。
プラスPMの、この2年間のCM業務において一番重要であったのは、建設費高騰、予算の修正という発注者にとって一番聞きたくないことを誠実にお伝えすることでした。
しかし、正確な情報、課題、対策を共有し実行に移すことで入札不調やスケジュール遅延という事故を事前に回避することが出来ました。
建設事業において情報伝達や共有の仕組みを構築することもコンストラクション・マネジメント業務の一つです。
大きな失敗になる前に、是非ご相談ください。
当社コンサルタントによる初期ヒアリングは無料です。まずはお客様のご要望をおうかがいいたします。