コンストラクションマネジメント(CM)方式とは、建築の技術的知識を持つコンストラクションマネジャー(CMr)が、建設プロジェクトの発注者(事業主)の側に立ち、発注方式の検討、設計や施工者の選定、スケジュール管理、品質管理、コスト管理などの各種マネジメント業務の全部または一部を行うものです。
コンストラクションマネジメント方式の歴史は古く、アメリカでは20世紀にはその起源があったとされます。日本国内では1990年代後半から建設プロジェクトに採用される例が増えはじめ、2001年の日本コンストラクション・マネジメント協会(日本CM協会)の発足と2002年の国土交通省によるCM方式活用ガイドラインの発行を機に、さらに一般へ周知されるようになりました。工場や物流施設、病院やオフィスをはじめ、最近では大規模再開発プロジェクトへのコンストラクションマネジメント採用も活発になってきています。
また、発注者支援という名称で庁舎や学校施設など地方公共団体のプロジェクトにもコンストラクションマネジメントの導入が進んでいます。
近年の建設プロジェクトは、発注者側の技術者不足や、事業者のニーズを適切な施設計画に落とし込めないといった課題を抱えています。こういった背景から、第三者的立場であり建築技術知識も豊富に有するコンストラクションマネジメント会社の活用が拡大してきました。
プロジェクトの初期段階からコンストラクションマネジメントを活用することで、一般的には以下のようなメリットを受けられます。
コンストラクションマネジメント方式では、市場の実勢価格を把握し、プロジェクト特性を踏まえた価格の妥当性を検討の上、発注者の意思決定に必要な情報を早期に提供します。その上でコスト削減効果のある技術提案や、発注戦略の実行により高い費用対効果が得られます。
建設プロジェクトでは、コスト削減のみでは工期オーバーや品質低下のリスクが増大するため、コスト・工期・品質をバランスさせプロジェクトの初期段階で確度の高い計画に落とし込む必要があります。第三者の立場で透明性を担保できるコンストラクションマネジャーが、予期せぬトラブルによるスケジュールの変動やコスト削減による品質低下のリスクを抑えます。
コンストラクションマネジメントを活用することで、設計施工分離発注方式や、設計施工一括発注方式(デザインビルド方式)、ECI方式(Early Contractor Involvement/アーリー・コントラクター・インボルブメント方式)などさまざまな発注方式の選択が可能です。豊富なプロジェクト経験や建設市場の動向を踏まえ、施設用途の特性を理解した上でQCD(品質・コスト・納期)の視点から発注方式を選択することで、プロジェクト効率の最大化が見込めます。
コンストラクションマネジメント会社には様々な特徴があり、対応する施設用途やサービス内容など各社それぞれに特色を持っています。プラスPMのコンストラクションマネジメントは、技術的知識はもちろん経営者の目線を持ち、お客様の経営方針や事業内容を理解した上で、収益性を高める事業計画の策定を支援しています。
また、多くの建設プロジェクト経験を通じて培ったコストダウンのノウハウと独自のコストデータベースを活用し、精度の高いコストコントロールを実現しています。施設用途は運営やオペレーションが複雑な病院や工場といった難易度の高いプロジェクトを得意としています。コンストラクションマネジメント会社唯一の海外現地法人も有し、国内企業の海外進出もサポートしています。
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プラスPMがコンストラクションマネジメントを用いて支援した事例です。日本CM協会が優れた成果をあげた事例を表彰する「CM選奨」に選ばれたプロジェクトを挙げています。
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