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病院建設

病院にとって最適なゼネコン選定手法とは

今回のテーマは、設計図面が完了したあとの工事発注段階です。

一般的には設計会社が作成した実施設計図書を基に、複数の建設会社を指名し、見積金額によって建設会社を決定する方法が主流かと思います。

但し、病院建設においては、単に、コストのみで建設会社を選定すると、放射能遮蔽などの品質重要項目や、メンテナンス性等を重視する設備工事の品質について、建設会社の力量の確認ができません。

この問題を解決する手法として、「プロポーザル方式」によるゼネコン選定をお勧めしています。
「総合評価方式」とも言い、行政でも取り入れ始めています。

建設会社から従来通りの見積提示とともに、施工における提案、既存病院への施工中の配慮(騒音、埃等)や安全対策における提案、施工手順等、建設会社の持つ総合技術力を判断する提案型入札です。

具体的には、現場所長によるプレゼンテーションを行っていただき、質疑応答を通して審査員による評価点数によって順位づけを行います。
その順位と見積金額を総合的に見て、ゼネコンを選定する手法です。

ここでの重要な条件は、設計者選定と同様に、現場所長の「実績」です。
例えば、「5年以内に医療施設2件の現場代理人の経験を有すること、且つ、リニアックを装備する病院の施工経験を持つこと」というようなものです。

また、総合技術力は会社単位で補完できますが、「誰に施工してもらうのか、この人であれば任せてもいい」という「人」の選定も重要視しています。

これは、プラスPMが、良い建築ができるかどうかは現場所長の器量と人間力によるものであると考えているからです。
設計者と同じく、施工会社もビジネスパートナーとして選定するという意識です。

また、事業主としての選択肢を広げる、運営コスト低減の両面でメリットがある方式を発注時の工夫として採用しています。

具体的には、メンテナンスに大きく影響がある部分(エレベータ・医療ガス・手術室内装など)は、メンテナンスや保守費用と工事費用の比較によって専門工事業者を選定し、指定業者・指定価格で発注することを条件に、建設会社に請け負ってもらう手法です。

これにより、建設会社を先に決めた場合に起こりうる「予算的にこの業者(メーカー)でお願いします」という建設会社にとって収益的に有利な業者(メーカー)にせざるを得ない状況になることがなくなり、法人にとってベストな業者、メーカーを適正コストで選定することができるようになります。

様々な手法を紹介しましたが、重要なことは、プロジェクトにおいて最適な工事発注方法を検討し実行することです。
その支援をコンストラクション・マネジメントという技術を用いて、プラスPMでは行っておりますので、ご活用ください。


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