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病院建設

ゼネコンの見積書から見て取れること

先日、プラスPMのマネジメント案件でゼネコン入札がありました。
設計内容の精査やゼネコンの競争原理が十分に働き、4社のうち3社が予定価格以下で入札、一番手は坪100万円を下回る結果で大成功のコストマネジメントだったと思います。
設計内容の精査に協力して頂けた設計者にも感謝です。

本日は、「ゼネコンの見積書から見て取れること」についてお話したいと思います。

ゼネコンの入札プロセスですが、積算部が、設計図を元に数量を計算し、専門工事会社から見積りを徴収し工事原価を算定します。
その後、営業部門や責任者が営業戦略を元に入札金額を決定します。

再度積算部で入札金額に併せるため、各工種の金額を調整の上、見積書として完成させ入札に至るという流れです。

そこで、各社の内訳を見てみますと・・・

最下位だったゼネコンは、過去に受注が少ないエリアだったため下請けの工事会社のネットワークが他社より弱く、価格交渉が出来なかったことが、見積書内訳から推測されます。
工事場所での調達力の弱さが敗因です。

逆に、1位だったゼネコンは経費の項目(利益も含まれます)が他社の50%となっており、受注意欲の高さが表れています。
また、設備工事の金額が、他社や弊社調査の原価より12%も安くゼネコンが受注後の設備業者との価格交渉が成功するという見込みで入札をしていることも、この案件への取組意欲が伺えます。
(もちろん失敗すると利益圧迫になります)

中間のゼネコンの内訳をみると設備工事業者からの見積をそのまま入札金額に反映しており過去の案件で、設備業者を確保するのに苦労したことや突っ込んだ入札までは、企業として出来ないという姿勢が見えます。

上記のように、同じ設計図で見積もりをしても各社の調達力や会社の状況などによって、入札金額には差が生じます。
今回は最大で19%の差が出ました。

プラスPMでは、ゼネコンの営業戦略を含めた調査や予測、予定価格の設定を行うとともに内訳まで比較検証しコストマネジメントを行っています。
建設費高騰の中、入札不調無しのコンストラクション・マネジメントをぜひご利用下さい!


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