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建設事業を進めていく中では、どのような視点で事業計画、設計、現場を進めていくか、意思決定をするかは重要です。
代表的な視点は、経営の視点、現場(従業員)の視点、顧客(利用者)の視点です。
建設事業では、これらの内で一つでも抜けると失敗につながってしまいます。
当社に相談のあった事例をご紹介いたします。
ある学校法人が大学の校舎建て替えを計画しており、基本計画が固まった段階で当社に相談がありました。
現状の課題や今後の学校の運営方針などを聴き、経営的視点、現場での視点からの計画内容の確認を行いました。加えて生徒の視点で魅力ある学校の計画になっているかを見ていくと、大きな欠落がありました。
女子学生にとってのキャンパス評価の一つであるパウダールームが無かったのです。
この学校は女子生徒が6割以上と多く、その女子生徒にとって快適である、魅力的である学校の計画という視点が欠落していたのです。
これは代表的な例ですが、食堂やラウンジの設えなど女子学生を意識したキャンパスづくりという視点で見ていくと、改善点が多くありました。
後で聞いた話ですが、これまでのプロジェクトチームには女性が加わっていなく、女子生徒が多いことは分かっていたものの、女子学生が望む"モノ"が何かを分かっていなかったようです。
今回のケースは早い段階で気付きましたので、計画を見直すことができましたが、そのまま進んで完成しまってから気付く、また学生からの要望があってからでは、せっかくの新校舎をすぐに改修しなくてはいけないという事態にもなりかねません。
プラスPMでは、経営者の視点で建設事業の推進をしております。私どもの考える経営者の視点とは、経営がうまくいく建設事業の推進という意味で、現場も利用者も満足度が高く、発注者の発展につながることを目的としています。
当社コンサルタントによる初期ヒアリングは無料です。まずはお客様のご要望をおうかがいいたします。