プロフィール

Plus PM Consultant Sdn. Bhd. 森野祐介
2013年、Plus PM Consultant Sdn. Bhd.立ち上げの際に、プラスPMから出向して取締役としてマレーシアに赴任。慣れない土地で会社の立ち上げをイチから行い、事業を拡大していく。現在は組織全体のマネジメントを行いながら、営業として現場でも活躍している。
マレーシア、ベトナム、シンガポールなど、東南アジア10ヶ国から構成されるASEAN。人口はEUをはるかに上回る6億7000万人超(※1)。新型コロナウイルス感染症対策の規制緩和もあり、これからさらなる成長が見込まれます。
※1 2022年9月アジア大洋州局地域政策参事官室「目で見るASEAN-ASEAN経済統計基礎資料-」より
このASEAN地域に進出する企業の建設プロジェクトを支えるのが、2013年からマレーシアで活動する「Plus PM Consultant」です。工場・生産施設から物流倉庫、商業施設、公共施設など、これまで関わってきたプロジェクトは100件近くにも上り、日系企業からだけでなく、ASEANに進出する諸外国の企業からも引き合いがあります。
そこで、今回はPlus PM Consultantの現地責任者である森野祐介と、現地採用のPeh Kok Jooに、Plus PM Consultantの強みや実績について尋ねました。
2013年、Plus PM Consultant Sdn. Bhd.立ち上げの際に、プラスPMから出向して取締役としてマレーシアに赴任。慣れない土地で会社の立ち上げをイチから行い、事業を拡大していく。現在は組織全体のマネジメントを行いながら、営業として現場でも活躍している。
森野主な活動は、日系企業がASEANで行う建設事業を成功に導くことです。マレーシアの首都・クアラルンプールの中心地に拠点を置き、今はベトナムの首都・ハノイにも事務所を構えています。この2ヶ国だけでなく、インドネシアやタイなど、ASEANの多くの地域でプロジェクトに携わり、これまでに支えてきたプロジェクト数は100件近くになります。最近だと、三井不動産様のご依頼で、マレーシア・クアラルンプールに2021年に新設された「ららぽーと ブキッ・ビンタン シティ センター」のご支援をしました。
森野基本的には同じですが、日本のCMは、グローバル的に見るとPM(project management)の役割を担っています。海外でCMは、いわゆる「現場管理」的な立場を示す言葉になってしまうんです。なので、我々は「PM」として建設事業に関わっています。具体的な事業内容はお客様のニーズによって変わりますが、一部をご紹介すると下記のようになります。
森野現地にオフィスまで置いて、スタッフ常駐で支援をしている企業はないかと思います。ローカルのCM企業と連携している企業や、CMの一部の業務のみを請け負っている企業はありますが、当社の競合と言えるところまでは正直至っていません。
森野やはり、日本企業ならではの細やかな支援とホスピタリティが当社の強みと考えています。商習慣の違いとして、海外の企業はビジネスライクで、業務内容・業務範囲に忠実です。当社の場合は、日本のプラスPMと同様に、「本当にお客様にとって良いこと、お客様が求めること」を支援するマインドが根底にあります。もちろん、決められたことをきっちりと行うのは当然です。それだけじゃなく、例えばこれから起こりうるリスクについて予見して早めに助言を行ったり、より良くするための提案を重ねたりするのは、当社の強みだと思います。
あとは、チームワークですね。海外では分業制が多く、一つのことにチームで取り組むことはあまりありません。チームで一丸となって取り組むことで、プロジェクトマネージャーが見つけられなかったリスクを補完できたり、担当者の不在時に業務を滞り無く行うことができます。
森野もちろんです。たとえば、オーストラリアのある大企業がASEANで建設した物流倉庫を支援したことがあるのですが、そのときは安全管理や品質管理、環境への配慮の面で高く評価いただきました。Plus PM Consultantの特徴として、現場の管理能力の高さを挙げていただくことが多いです。「現場管理」というと、見ているだけで口を出さないというCM企業も多いようですが、当社には元々大手ゼネコンで現場を取り仕切っていた人間が複数おり、実際の現場でマネジメント業務を行えるのも強みですね。
森野言語の違いで担当を分けているくらいですね。発注者が日系企業の場合は、日本語を話せるスタッフが窓口にいないと困るので、日本人が担当します。逆に、非日系企業の場合はローカルスタッフが担当します。あとは、それぞれの分野に精通した専門家がチームを組んでそれぞれのプロジェクトに向き合っています。たとえば、PM業務を行うコンサルタントや、土地取得や補助金、工事業者との契約など、契約周りに関するプロフェッショナル、予算管理などお金周りの管理を行うプロフェッショナルなどが社内にいます。
Plus PM Consultant
Assistant Project Manager
Peh Kok Joo
Peh Kok Joo
森野さんはじめ、日本人は仕事に対して情熱的で献身的です。そして、仕事に対する責任感が強いのも特徴です。
森野与えられた役割を超えて仕事に情熱を注ぐのは日本人特有のマインドであり、我々の強みだと思っています。ローカルスタッフのメンバーにも、朝礼や昼礼、社内勉強会などで、日系企業としての仕事への向き合い方を共有しています。
Peh Kok Joo
強みはたくさんありますが、やはり一番は、お客様目線でサービスを提供することでしょうか。当社のスタッフは最後まで一貫して誠実にお客様に向き合います。また、海外ではタスク主義が主流ですので、業務外のことには一切触れないことも多いですが、当社はたとえ取り決められた業務外であっても、お客様にとってメリットになることはアドバイスをしたり、ほっておくとリスクになることは警鐘を鳴らします。
スタッフが少数精鋭で、プロジェクトに専念できるようにマネジメントされているのも強みですね。現地の大企業だと、スタッフが何をしているのかすべてを把握することはできません。
社内政治のようなものもなく、組織としてうまく機能しています。
あとは、既に森野さんからもお伝えしたとおり、コンサルタント出身者だけでなく、大手ゼネコン出身者など、現場に精通したスタッフが多くいることも強みです。現場スタッフと効果的にコミュニケーションを取り、問題の解決策を提供できます。
森野やはり、現地の建設事情や商習慣に精通していることです。建設プロジェクトは複雑で、その国によって進め方も手続きも異なります。現地のスタッフがいることで、当社はこの課題を解決しています。あとは、当然ですが言語面ですね。私をはじめ、当社の日本人スタッフはビジネス英語も不自由がない程度に堪能ではありますが、現地スタッフのサポートがあるのは心強いです。
森野ASEANで、建設業界から注目されている大型の建設プロジェクトが今年の末に開所式を迎えます。味の素株式会社様の連結子会社であるAJINOMOTO(MALAYSIA)BERHAD様の工場の移転プロジェクトなのですが、実は当社がPMとして参画しています。最近、一番インパクトがあったのは、この案件ですね。
AJINOMOTO(MALAYSIA)BERHAD様は、元々関連企業にエンジニアリング会社をお持ちで、大型の移転プロジェクトであっても自社内で取り組める仕組みができていました。
しかし、たまたま日本やタイで複数の建設プロジェクトが走っていて、マレーシアについては社外の力を借りる決断をしたそうです。AJINOMOTO(MALAYSIA)BERHAD様のご担当者様が言うには、複数の日系ゼネコンにヒアリングしたところ、すべての企業がASEANでのパートナーとして当社を推薦してくださったそうです。ありがたい限りですね。
入札を経て無事に当社とのご契約が決まり、建設プロジェクトに関わる全体戦略を描きました。予算内発注の方法や、入札の方針など、当社が強烈なリーダーシップを発揮して、AJINOMOTO(MALAYSIA)BERHAD様が意思決定するための材料を揃えました。結果、建屋は予算内で完成し、今はAJINOMOTO(MALAYSIA)BERHAD様側で機材の運び入れなどをしています。今年の末に開所式を迎えられる予定です。
引き続き経済発展が見込まれるASEAN。
この地で建設プロジェクトを進める場合は、ぜひ当社にお声掛けください。
当社コンサルタントによる初期ヒアリングは無料です。まずはお客様のご要望をおうかがいいたします。