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病院建設

設計者選定について

設計者選定のご相談をこのところ多く頂いています。
基本計画を進めていたが、途中で設計事務所が他の案件が忙しく途中で辞退してきたという珍しいお話もありました。
設計事務所も人材不足で選別受注を始めています。

病院の建替えは、大型病院でどんどん増改築を行っている例を省くと数十年間大規模な工事は行っていないと思います。

小規模な改修については、地元の設計事務所や施工会社の設計で対応出来るが耐震基準を満足していなかったり、設備の修繕費負担が大きくなったときの大規模な建替えを考える必要になった時に、経験豊富な設計者の知り合いが少ないというお話です。

さて、設計者を選ぶにはどのような方法を取ることがベストなのでしょうか

各病院の組織や意思決定のプロセスにより選定期間も様々ですので選定スケジュールは十分に検討する必要があります。
また、選定基準については、設計料や実績、実際に図面を描いてもらい、提案力で決めるなど、様々な基準があります。

設計者選定でとても大切なことは「設計会社」ではなく、「設計担当者」と決めることと、いつもお伝えしています。

そのための評価基準として、

  • 会社の信用力・実績
  • 設計料
  に加え、
  • 設計担当者の実績(実際にその病院を視察に行くことも必要)
  • 担当チームのコミュニケーション力(プレゼン力に影響され過ぎないことも注意)
  • 課題に対する提案力(課題を整理することで提案の比較がしやすい)

等を評価基準にすることもお勧めしています。

設計者選定支援業務を通じ、内外への説明責任として、しっかりと評価プロセスを見える化することも大切なことだと感じています。

設計業務は「人」が行うものです。
お客様のご要望を真摯に受け止め、問題を解決し、提案を行うという設計担当者自身の実力・パーソナリティが大切です。

また、一人で行うことはなく「チーム」で行うものですので、チームを引っ張っていくリーダーシップや、各担当者間の情報共有力も大切です。

短い期間で設計者を決定し設計を開始する必要はあるのですが、設計者の良し悪しは、建設事業の成功に大きく影響を与えます。
十分な検討を行うことをお勧めしたいと思います。





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