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病院建設

基本構想段階の予算設定とコスト管理の重要性

4~5年前の建設費が急激に高騰している時期には、入札不調、入札不落という案件が多く世間を騒がせていました。
最近では、そのような案件は少なくなったように感じます。

それは、発注者側が外部環境の変化に合わせて予算設定を見直したからではないでしょうか。

しかし、中にはいまだに病院建設プロジェクトの基本構想段階で設定した予算が、発注段階で1.5倍になってしまった。もっと酷いプロジェクトでは2倍近くになってしまった。なんて冗談みたいなプロジェクトも実際に存在しています。

そのような状況にならないためにはどのようにすべきでしょうか。
今回のコラムでは、病院建設プロジェクトを進めるうえで重要な管理ポイントでもある予算設定とコスト管理について解説します。

予算設定のポイント

プロジェクトの特性を考慮した工事費を検討する

まず、最も重要なポイントの一つが、基本構想・基本計画において、しっかりと予算設定を行うということです。
規模・病床数が類似の案件㎡単価で予算設定する場合が多いかと思いますが、予算設定のポイントは、病院の機能や建替え条件などのプロジェクト特性を考慮した工事費を検討し採用すべきです。

例えば、同じ病床数の病院でも、手術室を7室設置する病院と、15室設置する病院とでは㎡単価は異なります。もちろん、手術室が多い病院の方が高くなります。また、病院の現地建替え計画では別敷地への移転建替え計画と比べ、「設備の切回し費用」や「利用者の安全を守るための仮設計画費用」が必要になり、㎡単価が高くなります。
これらの条件を整理し、㎡単価の設定や概算を組み立てていく必要があるのです。

外部環境の変化を注視する

設計段階では、外部の環境の変化を確認しながら設計を進めると良いでしょう。
予算を設定した段階から、労務費が上がっていないか、材料費が上がっていないかを確認しながら進めます。
外部環境を確認する手法として、国土交通省が発表している「公共工事設計労務単価」で労務費を確認する、建設物価調査会が発表している「建設物価」で材料費を確認するという方法を専門家は取っています。

また、設計のコスト管理については、設計者が作成する概算工事見積書も参考にしますが、実際に工事を行う建設会社からのヒアリングや概算工事見積書も参考に進めていくとより精度が高いコスト管理が可能となります。

この段階で、概算工事費が予算より超過しているようであれば、設計の内容を見直し、予算との乖離を調整する必要があります。
外部環境が大きく変化(悪化)している場合や過剰設計となっており大幅に予算と乖離している状況であれば、仕様の見直しや、場合によって規模設定や構造の見直しなど大掛かりな設計変更が必要となることがあります。

まとめ

病院建設プロジェクトは、予算設定が間違っていると、そもそもプロジェクトが成立しません。
また、コスト管理をせずにプロジェクトを進めていくと予算超過に陥り、最悪の場合、プロジェクトが破綻してしまいます。

このようにならないためにも、発注者側で外部環境を考慮した予算設定を確実に行い、プロジェクトの進捗に合わせコスト管理をしていく必要があります。

プラスPMでは、病院建設プロジェクトの初期段階から開院までプロジェクトを円滑に進めるための支援を行っております。もちろん、予算設定や設計中のコスト管理も支援しております。
病院建設プロジェクトを進めるにあたり、建設コストに不安をお持ちであれば、是非一度コンストラクションマネジメントのプラスPMへご相談下さい。


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