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2022年7月19日(火)保健・医療・福祉サービス研究会(HMS)様主催『病院の事業構想を実現する建設プロジェクト推進の具体策セミナー』に プラスPMの代表取締役社長 木村 讓二、一級建築士で認定登録 医業経営コンサルタントの濵田 徹が登壇しました。
講演は、第一部が140分、第二部が90分の二部構成です。
第一部では、昨今の建設資材・原材料の高騰についての解説と対策、収益を改善する基本構想の策定方法、設計者・施工者の発注方式や、プラスPMが支援した様々な病院の建替え事例を詳細に解説しました。
第二部では、「収益改善のできる病院づくり」を軸に、将来の病院収支を見据えた基本構想の策定方法、収益改善ができる病院計画の立て方や、初期投資削減方法、新型コロナウイルスへの対応例について解説を行いました。
今回のセミナーでは、病院建設プロジェクトの重要なポイントを、当社が実際に支援した事例を元に解説しました。
受講いただいた法人様は病院建て替え計画をお持ちの方も多く、大変興味を持っていただけたと感じています。また、受講者の方からご要望の多かった建築資材価格高騰についても、詳しくご説明を行いました。
第一部ではまず、昨今の建築資材価格高騰について解説を行いました。東京オリンピックをピークに安定すると予想されていた資材価格は、高騰を続けています。現在のような短期間での急激な価格高騰は、未曾有の事態です。
著しい物価上昇の局面で契約金額が不適当となった場合、施工者から請求があった場合に契約金額が1.5%程度増額することがあるため、対応する予備費を持つことが重要です。
また、発注方式の工夫による、鉄骨の長納期化への対策についてもご説明しました。実施設計と施工を一括発注すると、設計・施工を分離して発注した場合よりも鉄骨を早期に発注でき、納期長期化をカバーすることができます。ただし、実施設計の途中に鉄骨を発注するため、構造に関わる決定事項を早い段階で決定する必要があります。
第二部では、病院にとって喫緊の課題である収益改善の方法をご説明しました。
収益改善ができる病院をつくるためには、基本構想の策定をどのように行うかが重要なポイントとなります。病院の特徴は、病棟面積、構成比に現れます。そのため基本構想では、全体面積、病棟面積について同規模の病院と比較し、大きいものは削減する必要があるのか、あるいは強化したい部門なのでそのままにするのか考える必要があります。各部門について検討を行い、全体のボリュームを決定することが大切です。
ご質問を多くいただいた、補助金取得のポイントについても詳しくご説明しました。
補助金取得には事前協議、申請といった特有のスケジュールがあり、事業スケジュールとの調整が必要です。
補助金の種類や行政協議の進め方についても解説しておりますので、ぜひ次回セミナーもご受講ください。
今回の講演は、ウェビナー形式での開催となりました。今回の講演内容が、受講者の皆様の新病院建設の一助となれば幸いです。
病院建設は、建設事業の中でも難易度・専門性が高い事業です。加えて建築資材の物価上昇や医療環境の変化に伴い、病院経営を取り巻く環境は、より厳しくなっています。
病院建設事業の初期段階における検証・意思決定、計画の進め方にお悩みの方は、是非一度プラスPMへご相談ください。
次回『病院建設推進セミナー』は11/11(金)東京での開催です。会場での受講、オンライン受講共に可能ですので、ぜひご参加ください。
当社コンサルタントによる初期ヒアリングは無料です。まずはお客様のご要望をおうかがいいたします。