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2023年3月10日(金)保健・医療・福祉サービス研究会(HMS)様主催『収益改善につながる病院建設の進め方セミナー』に、プラスPMの代表取締役社長 木村 讓二、一級建築士で認定登録 医業経営コンサルタントの濵田 徹が登壇しました。
講演は、第一部が140分、第二部が90分の二部構成です。
第一部では、「基本構想づくりから新病院完成まで」と題し、昨今、高騰の一途をたどっている建設資材、原材料費などへの対策、新病院建設に重要な2つの視点「収益が上がる機能の追求」と「建設コストのマネジメント」に着目して病院建設プロジェクトの進め方を解説した後、実際にプラスPMが支援した6件の事例を紹介しました。
第二部では、「収益改善ができる病院づくり」と題し、収益の改善につながる基本構想の策定方法・病院計画、補助金の活用方法、消費エネルギー削減手法、新型コロナウイルスへの対応例について、実例紹介を交えて詳しく解説しました。
昨今の大幅な資源高に伴い、建設資材のみならず、光熱水費などのエネルギー費用も大きく高騰し、新病院建設および経営についてのコストマネジメントが厳しくなってきています。
そこで今回は、重要な2つの視点に着目した新病院建設への取り組み方、消費エネルギー削減につながる最適な設計仕様の選択についてご紹介します。
新病院を建設する際に最も重要となる基本構想づくりの段階では、「収益が上がる機能の追求」と「建設コストのマネジメント」の2つの視点が必要となります。
①収益が上がる機能の追求
新病院建設において基本構想は全容が決まる重要なフェーズです。この段階で、地域のニーズに合致しているか、近隣の他院と明確に棲み分けができているか、自院の強みを活かせているかなど、将来を見据えた病院機能の方針をしっかり検討し、予算や建築計画などの基本構想に反映することが重要です。
②建設コストのマネジメント
建設コストのマネジメントには、「建物の延べ床面積」「要求性能」「発注戦略」が密接に影響してきます。
「建物の延べ床面積」と「要求性能」の適正化を図ることでコストダウンが可能になります。そのためには最適な設計者やゼネコンの選定が必要であり、「発注戦略」=発注方式の検討が重要なポイントです。
発注方式とは「設計」と「施工」の分け方を指し、発注者の体制づくりや完成希望スケジュール、先々の建設コストの変動などを考慮しながら基本構想の段階で決定します。最適な発注方式の選択は、物価変動が著しい時期の対応としても有用性があります。
設計上の仕様には、外壁や受電方式、外気処理方法など多くの選択肢があります。
それを適切に選択することにより、ランニングコストを下げることが可能となります。
それぞれの仕様において必ずメリットとデメリットが出てくるので、設計者に資料を提出してもらい、専門家と相談しながら比較検討して決定することが大切です。
今回紹介したポイント以外にも補助金の上手な活用の進め方など、病院の新築・建替えの際に役立つ様々な情報を専門家の視点で解説しております。ご興味をお持ちの方は、ぜひ次回セミナーをご受講ください。
今回の講演は、会場とオンラインのハイブリッド開催となり、遠方からでも受講が可能となりました。お忙しいなかご受講いただき、ありがとうございました。
今回の講演内容が、受講者の皆様の新病院建設の一助となれば幸いです。
病院建設は、建設事業の中でも難易度・専門性が高い事業です。加えて建築資材の物価上昇や医療環境の変化に伴い、病院経営を取り巻く環境は、より厳しくなっています。
病院建設事業の初期段階における検証・意思決定、計画の進め方にお悩みの方は、ぜひ一度プラスPMへご相談ください。
次回『病院建設推進セミナー』は9月8日(金)に開催を予定しています。ご参加をお待ちしております。
当社コンサルタントによる初期ヒアリングは無料です。まずはお客様のご要望をおうかがいいたします。