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病院建設

病院建設計画は、規模に合わせた"最適なゼネコン"の選択で工事コストが大きく変わる!

 病院の経営幹部の皆様は、いざ病院を建替える、大規模な増改築を行うと計画した時、安心して工事を任せられる施工者としてまず思い描くのはどのような会社でしょうか。
世に言う"スーパーゼネコン"を思い浮かべ、病院という複雑かつ公共性の高い建築物を任せるなら、大手で無ければと考える方も少なくないのではないでしょうか。

「大手ゼネコンでなければ不安」という意識が工事コストをアップさせる

「スーパーゼネコンを選ぶことによって建設費がアップする」というのは本当か

一般的に、ゼネコン売上高ランキングが上がるにしたがって建設費が高くなる傾向にあると言われています。

理由は主に2つあり

■準大手や中堅ゼネコンと比べ経費が高い
売上高ランキング上位(売上高約1兆円規模)のスーパーゼネコンは、日本のトップを走り続けるために、多額の費用を研究開発に投資しており、特許や新技術を世の中に生み出しています。そのため、工事費と経費の合計(建設費)が高くなる傾向にあります。

■仮設費が高くなる傾向にある
スーパーゼネコンは、現場の安全に関する考え方も日本トップクラスであり、無事故無災害をめざし、コストがかかってもより安全に施工を実施する計画(安全管理計画)を立てます。よって、安全仮設費用が一般的に高くなる傾向にあるのです。

例えば、ガードマン1人/日で車両安全を管理する計画を立てる場合と、2人/日で安全を管理する場合とでは、ガードマンの人件費が倍違います。
ガードマン2人/日で安全管理する方が、コストはかかりますが安全性をより高め、事故を防ぐ可能性が高くなります。スーパーゼネコンは後者のような考え方で安全管理計画を立てるので、仮設費用が高くなり、結果、建設費総額が高くなる傾向にあります。

最適なゼネコンを選択することで得られるメリット

計画規模に合わせゼネコンを適切に選定!

 中規模(200~300床程度)の病院であれば、その規模を得意としているゼネコンに発注することで、コスト的にも、品質的にも、発注者にとってメリットがでることもあります。

 病院建設は必ずしもスーパーゼネコンでなければということはありません。
スーパーゼネコンと中堅ゼネコンの明らかな違いの一つに社員数の違いがあります。つまり、病院建設のように豊富な経験値が求められる工事に対応できる技術社員をスーパーゼネコンは中堅に比べて多く有しているということです。大規模病院の建設には、それに適した多人数の技術社員が必要になるのでスーパーゼネコンのほうが適していて、中規模病院建設であれば中堅ゼネコンでも十分に対応が可能であり、豊富な類似した施工実績があるのですから品質的にも安心でき、コストも比較的安価となり発注者にとってはメリットとなるのです。
スーパーゼネコンの技術力や開発力は魅力的ですが、計画の規模に合わせて、ゼネコンを選定することがお勧めです。

選択肢を広げることで不調・不落の防止!

 病院建設プロジェクトをご支援させていただいている発注者の中には、補助金を活用する案件が多くあります。そして一般的には、補助金を取得するための条件として入札によるゼネコン選定があります。

 入札を実施する上で、入札参加条件をスーパーゼネコンしか参加できないような高い条件に設定してしまうと、参加できるゼネコンの幅が狭くなり、予算内で入札金額が納まらない、不調不落のリスクが高まります。

 例えば、参加条件として、経営事項審査の総合評定値P点を用い、参加ゼネコンのランクを制限するラインを引くことがあります。P点を1980点以上と制限すると、スーパーゼネコンのような大手数社しか入札に参加できない条件となります。さらにP点を1980点と設定した案件が、「規模が小さくスーパーゼネコンが取組にくい規模である。」または、「たまたますべてのゼネコンが、施工繁忙時期と重なり、入札に参加できない。」、などとなってしまうと、不調となり、事業が遅延します。
このようなリスクを低減させるためには、規模に応じた最適なゼネコンが入札に参加できるよう、入札参加条件(P点)を適切に設定する必要があります。

 適切に参加条件を設定することにより、参加できるゼネコンの幅が広がり、不調・不落のリスクを低減できるのです。

「経営事項審査」とは、公共工事を発注者から直接請け負おうとする建設業者が必ず受けなければならない審査です。この審査は「経営状況」と「経営規模」、「技術力」、「その他の審査項目(社会性等)」について数値化し評価するものです。総合評定値P点の参考として、スーパーゼネコンであれば2000点前後、準大手であれば1800~1950点前後、中堅ゼネコンであれば1600点~1800点程度です。※2019年7月現在
一般財団法人建設業情報管理センター『経営事項審査と経営状況分析』より引用

スーパーゼネコンの採用が有効な案件とは?

施工難易度の高いプロジェクト

 ここまで「中規模病院の建設は必ずしもスーパーゼネコンでなくても良い」と書いてきましたが、施工難易度の高いプロジェクトの場合はスーパーゼネコンの採用が有効です。
例えば、東京スカイツリーなどの施工難易度が高いプロジェクトは、スーパーゼネコンの特許技術や研究開発によって生み出された施工技術が生かせる案件と言えます。病院であれば、現地建替えなどで施工条件が厳しい案件であれば、スーパーゼネコンの施工技術力が生かせるプロジェクトと言えるでしょう。
仮設の計画や施工方法を効率的に計画し、施工費を抑えることが期待できます。そして結果として、準大手や中堅のゼネコンよりも、より安全性が高く、かつコストを抑えた提案書が期待できます。

規模の経済を活用できる大型プロジェクト

 そして、当然規模が大きいプロジェクトこそ、スーパーゼネコンの持つ技術力、調達力をフルに活かすことが可能です。
大規模なプロジェクトでは、スーパーゼネコンの調達力が発揮できます。準大手、中堅に比べ資材を安く調達できる傾向にあるので、結果として工事費が安くなる場合があります。
延床面積が3万㎡を超えるような大型病院プロジェクトでは、スーパーゼネコンの施工技術力+調達力のメリットを生かし、開発経費の上積み分を上回る建設コスト削減が期待できます。

病院規模に合わせた最適なゼネコン選択で建設コストを抑える

 繰り返しになりますが、病院建設プロジェクトにおいて、建設工事の発注をする場合には、スーパーゼネコンの技術力を生かせる案件もありますが、スーパーゼネコンでなければという固定概念から脱出して、案件規模や施工条件に応じ、適切なゼネコンに発注することをお勧めします。
発注者側で最適な施工者選定の仕組みを構築し実行することで、病院が求めている「建設コストを抑える」及び、「施工品質を確保する」ということが実現できるのです。

 自院にとっての最適なゼネコン選択に迷った時には、是非プラスPMにご相談ください。
プロジェクト規模に合わせたゼネコンの選び方から、不調不落を防ぐ発注のご支援まで、病院様のご要望に合わせてプロジェクトを推進支援いたします。


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