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病院建設

患者さんの不安を取り除く施設計画で地域に愛される病院を実現する~満足度向上への取り組み~

※2020.10.30改訂(2019.6.3公開)

私どもは、病院建設プロジェクトを進めるにあたりで、病院の理事長や院長などの経営者の方々とお話をさせていただき、病院を運営する上で解決すべき様々な課題を共有してプロジェクトを進めています。

その解決すべき課題の一つとして、「いかに患者さんにとって喜ばれる病院を作り、地域から愛される病院を実現できるか」という課題があげられます。

今回は、病院建設プロジェクトを進めるにあたり、地域の患者さんに愛され、選ばれる病院作りを実現するにはどのようなポイントに気を付ければよいかをご紹介します。

患者さんの不安を取り除く施設計画

患者さんが抱える不安の中で、最も深刻なのは、日常的に受けていた医療行為が何らかの外的要因で受けられなくなることです。
特に、近年各地で続いている大規模な降雨災害や、新型コロナウイルス感染症の拡大は「日常的な医療行為」の授受を阻む大きな要因となりました。

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BCP(事業継続計画)を可能にする施設計画

日常的な医療提供の代表的なもののひとつに、「透析」があります。透析が必要な患者さんは、週に3回程通院し、治療を受けているのが一般的です。
透析を提供するためには、透析機器は勿論のこと、機器に供給する「電気」や「水」のインフラ設備が必要です。ただ、大規模な降雨災害により病院そのものが水没するようなことになれば、院内のインフラをはじめ、透析機器も水没し、医療提供が困難になってしまいます。

万が一の事態に備え、大規模な降雨災害から病院機能を守るためには、以下の2点に配慮することが、今後病院の事業継続の観点からも、患者さんの不安を払拭する観点からも、益々重要になってきます。

  • ハザードマップの確認をした上で医療機器の2階以上への設置、防潮板の設置
  • 非常用発電機の屋上設置や、水源の一部の高架水槽化

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感染症を想定したBCP整備

新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、これまで以上に、院内の動線計画に配慮される病院が増えています。

感染症を専門にしない病院でも、一般外来、入院、スタッフ動線に加え、感染症受け入れの動線を明確に分けて設置することは、医療を必要とする患者さんの安心感につながるとともに、医療を提供する病院スタッフの健康を守るうえでも、非常に重要な要素です。

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患者さんの利用しやすい施設計画

病院には、様々な疾患を抱えた患者さんがいます。
高齢者は勿論ですが、様々な疾患を抱えた患者さんにとって、病院に到着してから目的とする場所までの「行きやすさ」「分り易さ」は、体力的・精神的なストレスを緩和する上で非常に重要な要素です。

行きやすさへの工夫

患者さんが診察室や検査室等の目的地まで行きやすくするためには、

  • 動線の短いシンプルな建物構成
  • 車椅子の患者さんや高齢者が行き来しやすい適切な幅の通路の確保

が挙げられます。

部門がシンプルに配置され、短い動線で効率よく計画された病院は、患者さんにとって非常に使いやすく、同時に、病院スタッフにとっても使いやすい建物になります。
行き来しやすい、ゆったりとした通路幅を確保することも、患者さん同士の衝突や、思わぬ事故を防ぐうえで、また、感染防止の観点からソーシャルディスタンスを確保する上でも、患者さんの安心に繋がります。

分かりやすさへの工夫

初診の患者さんでも目的地まで容易に辿り着くために行える工夫としては、

  • 入り口付近へのコンシェルジュ(総合案内)の配置
  • 視覚的に分り易いブロック受付
  • 大判で視認性の良いサイン計画

などが挙げられます。
初診の患者さんや高齢者を案内できるよう、エントランスの正面に総合案内カウンターを設置し、案内役のスタッフを配置している病院もあります。

施設計画面では、特にサイン計画が重要です。
壁付けのサインだけではなく、突出しのサインやフロアサイン等のサイン表示を適切に計画することで、初めて来院する患者さんにも、どこにどのように行けばよいのかが分かりやすくなります。
また、受付、会計、薬局など患者動線の基点となる場所については、内照式のサインや、ユニバーサルデザインに配慮した色や字体を用いたブロック受付の設置も、積極的に取り入れたいものです。

患者さんの負担を軽減するIT機器の活用

外来患者さんの利用勝手の向上や、負担を軽減するためには、オンラインシステムをうまく活用していくことも重要なポイントです。

オンライン診療・決済の導入

新型コロナ禍では、オンライン診療が一気に浸透しました。家から出られない、すぐに薬が欲しい、密室での二次感染が怖いなど、様々な事情により病院に行けない患者さんにとって、オンラインでつながる医師の診療は、安心につながるとともに、患者さんの負担を大きく軽減しています。
また、オンライン診療に合わせて必然であったオンライン決済システムも、病院に行けば待たなければならなかった精算までの時間の解消となり、今後は来院者に向けてもオンライン決済のシステムが普及するものと推察します。

待ち時間対策アプリケーション

来院者にとっては、待ち時間の対策を行うことも重要なポイントです。

患者さんが診察の進行状況を把握できるように、モニターに待ち時間の目安を表示することで、患者さんのストレス軽減を図る取組をしている病院も増えてきました。また、最近では、電子カルテに連動したアプリをスマートフォンにダウンロードすることで、患者さんの待ち時間のストレスを軽減する取り組みをしている病院もあります。

患者さんが病院の入り口を通過すると、自動で再来受付が可能となり、自分のスマートフォンから診察時間の確認ができ、更に「間もなく受診です」と呼び出しが画面に表示され確認できるというものです。
スマートフォンさえ持っていれば、病院周辺の喫茶店などで待ち時間を過ごすことが可能となり、待ち時間によるストレスを感じにくくなります。

地域に愛される病院になるために

このように、病院建設プロジェクトを進めるにあたって、患者さんに喜ばれる病院を作り上げるためには、

  • 患者さんの不安を払拭するBCP対策
  • 行きやすさ・分り易さに配慮した動線・案内計画
  • オンライン・アプリケーションの導入による患者さんの負担軽減

など、事業継続の観点、施設利用の観点、施設運営の観点から検討しながら進める必要があります。

様々な年齢層や病状の患者さんを抱える病院にとって、全ての患者さんに応える医療提供体制を整えることは大変難しく、時に大きな支出も伴いますが、運営面で挙げたオンラインシステムを導入して運営効率を上げることや、施設整備においては補助金等をうまく活用することにより、可能な限り少ない支出で、患者さんに喜ばれる・地域から愛される・価値の高い病院を実現することができます。

プラスPMでは、様々な病院の建設プロジェクトを支援した実績があり、多数の病院の事例を紹介しながら、「患者さんに選ばれる病院づくり」のご支援が可能です。
病院建設を進めるうえで、患者さんに喜ばれる病院作りを目指される病院様は、是非一度、コンストラクション・マネジメントのプラスPMへご相談下さい。


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