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今回は研究施設建替えのお客様の失敗事例をもとに、設計段階におけるコスト管理の重要性について解説します。
2008年9月のリーマンショックと2009年9月に民主党政権の「コンクリートから人へ」の政策の影響で、公共投資を2割削減したことによる建設専門工事従事者の廃業等がありました。
その後自民党政権アベノミクスの三本の矢の一つ、財政出動による公共投資増加が人手不足に輪をかけて、2012年後半から急激に建設コストが高騰、予想以上に見積価格が大幅に高騰したことから、プラスPMには、2012年後半から今日に至るまで、複数のお客様より相談が寄せられています。
そういった中、研究施設の老朽化に伴う建替えを計画されているお客様より相談が入りました。
実施設計が完了しゼネコンから見積が提出されたが、予算より2割以上超過した見積書が提出されたのでなんとか建設コストを縮減したいといった内容でした。
また、設計会社にどうしてこのような結果になったのか確認を取られたところ、返ってきたコメントは、
・事業者様の要望通りに設計を実施したのでコストアップは仕方ない。
・思った以上に材料費や手間代が高くなったので仕方ない。
・過去の類似物件は坪当たり○○万円だったから今回も納まるはずなのに・・・。
この設計会社のコメントから、設計会社は建設コストのマネジメントを放棄していると言わざるを得ません。
この事例でプラスPMはコスト縮減に取り組みましたが、弊社に依頼されたタイミングが遅く、結果コスト縮減効果は、3%程度しか下がりませんでした。
それは、実施設計が完了していることから、建物構成(階数や床面積、構造等)の変更ができず、外装や内装の表層部のグレードダウンや、設備機器グレードダウンしか対応できなかったからです。
今回相談のあった事例のように、設計段階のコストマネジメントを行わずに設計が完成してしまってからでは手遅れであり、大幅な建設費を縮減するためには設計のやり直しとなります。
その結果、全体スケジュールの遅れと設計のやり直しの費用が発生します。
では、本来どうすべきであったのでしょうか。
設計業務は基本設計と実施設計に分かれますが、設計の初期から基本設計完了までの期間が大変重要で、基本設計完了時で建設コストのほぼ80%が決まります。
この時点におけるコストプランニングが事業計画の明暗を分けます。
基本設計段階は設計進捗率はまだ40%程度で、設計内容の変更がまだまだ容易にできる時期なのです。
取り組みとしては、
1.大きな枠組み(構造や延床面積、外装計画等)を決める。
2.概算シミュレーションによる建設予算との照合を、設計の進捗に合わせて適宜実施する。
3.予算と乖離がわかった時点で、面積調整や仕様見直しによる減額調整を行う。
4.基本設計完了時に建設予算内に納まっていることを確認した上で実施設計に進む。
このように一般的、設計会社はお客様の要望通りの設計をすることに集中する傾向が強く、コスト管理やスケジュール管理を期待することはできません。
そこで、お客様の立場に立って、事業推進をする全体マネジメントが必要になります。
プラスPMのコンストラクション・マネジメントはお客様側の立場に立ち、コスト、品質、スケジュールの最適化による建設事業の推進支援を行います。
事業施設(ホテル、工場や研究所等)において、多数の新築や増改築、改修計画のコストマネジメント実績のあるプラスPMにぜひ一度ご相談ください。
当社コンサルタントによる初期ヒアリングは無料です。まずはお客様のご要望をおうかがいいたします。